再生紙

 再生紙と聞いてみなさんはどんなイメージを持つでしょうか。黒い、汚い、弱い、安っぽい・・・。
どちらかというと悪い意味でのイメージを持つことが多いと思います。そんなあまり良い印象のないこんな再生紙をなぜ「使いましょう」と言われなければならないんでしょうか?

まず、再生紙とはどんなものを指すのでしょうか?再生紙の定義とは実は「ありません」というのが答えなんです。再生紙という言葉はマスコミが作り出した造語でしかなく、JIS規格においても明確な定義はなされていないとの事。つまり古紙を利用して作られた紙は再生紙であり、極端に言えば古紙が1%でも混入していればこの紙は立派な再生紙であるといえます。

  例えば、ここに重さ200gのノートがあったとします。あくまで金具等の重さは省略し、あくまで本文用紙の重さとします。このノートの裏表紙に「再生紙を利用しています」というコメントがついていたと仮定します。しかし、このノートに使われている紙の古紙混入率が1%だったとすると
このノート1冊に使われた古紙はたった2gでしかなく、残り198gはバージンパルプ(1度も使われていないパルプ原料)が使われている事になります。これでもこのノートには「再生紙を利用しています」というコメントをつけても何ら問題が無いのが現状です。更に、ノートなどに使われる白い紙(上質紙)の再生紙にはこの種類のみしか使われません。つまり上質紙の古紙しか上質紙にはなれないというのが現状です。

古紙を簡単に言うならば一度使われた紙でしょうが、この「一度使われた」というのがくせものです。使われたというのは、一般的には印刷がされていたり、鉛筆やペンで書き込みをしたというイメージがあるとおもいますが紙を作る工程で発生した断ち落し(サイドラン)も立派な?古紙になるのです。つまり出来立ての真っ白な紙だけを利用してパルプに戻し、紙をつくるとこれも立派な?再生紙となります。実際出回っている商品のなかにもこのような再生紙?があります。この現状をみなさんはどう思われるでしょう?印刷適性や、紙の強度、使われ方を考えると一概には言えませんが少なくとも51%以上の古紙しかもサイドランは含ます純粋に使用された紙を混入していなければ再生紙という表示を出来なくするようにまた、表示しないというモラルが必要であり、過半数以上の混入が再生紙という表示本来の姿ではないでしょうか?

 市中で回収された古紙が再生されるまでには、脱墨、漂白、加熱、乾燥などの過程を経るため、数回再生利用すると繊維が細かくなり弱くなって、再生することができなくなります。紙のライフサイクルを考えると、全ての紙を平均して古紙の最大配合割合は60~70%が最適で、残りは新しい原料でまかなう必要があります。つまり、供給する紙をすべて古紙だけで作ることはできないのです。

 

 紙の生産における環境負荷は、原材料だけでなく、製造工程も含めた全体で評価する必要があります。木材パルプから作られる紙と、古紙をリサイクルした紙では、製造工程が異なります。このためそれぞれを生産する場合のCO2排出量も同じではありません。木材から新しく製造される木材パルプは、製造工程で発生する黒液(植物性廃液)をバイオマス燃料として使用できるため、化石燃料の消費量を抑えられるという特徴があります。一方、古紙をリサイクルする場合は黒液の副生がないため、化石燃料を使用しなくてはならず、化石燃料の消費量は木材パルプのものより多くなります。具体的には、製紙連の報告では、古紙配合率1%増加でCO2排出量が0.54%アップするとされています。

 これらのことから、すべての紙製品に古紙100%を求めることが、本当の意味で環境にやさしいと言えないことは明らかです。紙にはさまざまな種類がありますが、それぞれ使用目的などに応じた美しさや強度、印刷適正などが求められています。こうしたことを考慮しながら、それぞれの古紙の配合率、生産工程における環境負荷を考え生産してはじめて、環境にやさしい紙と言うことができます。

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2018/3/1 更新